原子時計技術における大きな進歩、超高精度な時間計測への道を開く
2024-12-13
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)とコロラド大学ボルダー校の合同研究所であるJILAの科学者らが率いる国際研究チームは、新しい原子時計の開発において重要な進歩を遂げました。原子時計は、原子の核内のエネルギー遷移を利用して時間を計測し、既存の原子時計と比較して、より高い精度と外部からのノイズに対する耐性を備えています。チームは、特殊な紫外線レーザーを用いてトリウム原子核のエネルギー遷移の周波数を精密に測定し、光周波数コムを使用してサイクル数をカウントしました。この画期的な成果は、より高精度なナビゲーションシステム、高速インターネット、基礎物理学研究の進歩、さらには暗黒物質の検出や自然定数の検証に繋がる可能性があります。