ソルジェニーツィンの『収容所群島』:ソ連の残虐性を暴く
1973年12月28日、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの『収容所群島』が出版された。30万語におよぶこの大作は、著者の政治犯としての経験に基づき、ソ連の強制収容所システムの恐ろしさを暴いている。スターリンへの批判を記した手紙が原因で逮捕され、8年間収容所で過ごしたソルジェニーツィンは、逮捕、拷問、処刑、飢餓、過酷な労働といった収容所の現実を詳細に描写。この本の出版は国際的な非難を招き、ソルジェニーツィンはソ連から追放された。にもかかわらず、『収容所群島』はソ連の全体主義体制への強力な批判であり、人権闘争の証言として今なお読み継がれている。