市販のティーバッグから数百万個のマイクロプラスチックが放出され、ヒトの腸細胞に侵入
2024-12-23
バルセロナ自治大学による研究で、市販のティーバッグが浸出時に数百万個のマイクロプラスチックとナノプラスチックを放出することが明らかになりました。Chemosphere誌に掲載されたこの研究は、これらの粒子がヒトの腸細胞に吸収され、血液中に侵入し、全身に広がる可能性があることを初めて示しました。ナイロン6、ポリプロピレン、セルロースから作られたティーバッグの分析では、ポリプロピレンが最も多くの粒子(1ミリリットルあたり約12億個)を放出することがわかりました。マイクロプラスチックは細胞核にまで侵入しているのが観察されました。この結果は、長期間の暴露による健康への影響をさらに研究し、食品包装におけるマイクロプラスチック汚染を軽減するための規制を設ける必要があることを強調しています。