C言語のファイル入出力における50年越しのバグ:レガシーミステリーを解き明かす
2024-12-26
DOSエミュレータの改良中に、開発者はファイル入出力において、一見些細なバグを発見しました。`echo`コマンドでファイルにテキストを追加したところ、予期せぬ結果になったのです。デバッグの結果、Cランタイムライブラリが読み書きの切り替えを処理する方法に欠陥があることが判明しました。この欠陥は、1970年代、さらにはそれ以前のUNIXシステムにまで遡ります。この記事では、初期のK&R Cから現代のC規格まで、歴史的文脈を深く掘り下げ、さまざまなUNIXバージョンとCコンパイラ間の実装の違いを探ります。根本原因は、初期のCライブラリがアップデートモードを処理する際の制限にあると特定され、異なるオペレーティングシステムとコンパイラがこれらの制限をどのように扱ったかという違いが明らかになります。著者は、現在でもポータブルなCコードでは、ファイルの読み書きを切り替える際に、明示的な`fseek`呼び出しが必要であると結論付けています。