線形代数がインタラクティブなダイアグラムエディタを強化
2024-12-17
イワン・シュービンは、インタラクティブなダイアグラムエディタSchemioの開発において、線形代数の行列演算を巧みに用いて、数々の困難な問題を解決しました。当初、Schemioは単純な図形の作成と操作のみをサポートしていました。しかし、階層構造が導入されると、座標変換が複雑になりました。作者は最初は再帰的なアプローチを試みましたが、スケーリングとピボットポイントの問題に直面しました。最終的に、シュービンは行列を用いて変換(平行移動、回転、スケーリング)を表し、行列の乗算で座標変換を行い、行列の逆行列を巧みに用いて世界座標からローカル座標への変換問題を解決しました。さらに、行列演算によって、階層内でのオブジェクトの移動時の位置と回転の正確な調整を行い、予期せぬジャンプを回避しました。Schemioのソースコードはオープンソースで、GitHubで公開されています。