低温水の粘度が複雑な生命の出現を促した可能性
2025-01-12

新たな研究によると、数十億年前の「スノーボールアース」期の冷たい海水の高い粘度が、多細胞生物の進化を促進した可能性があるという。実験では、高粘度環境下で単細胞藻類が摂食効率を維持するために、自発的により大きく、協調的な集団を形成し、その状態を世代に渡って維持することが示された。これは、初期生命が環境的課題に適応するための新しい進化戦略を示唆している。さらなる研究が必要ではあるものの、本研究は多細胞生物の起源に関する新たな視点を与え、物理的な環境要因が生命の進化に重要な役割を果たしたことを強調している。