フォトニック結晶で超固体状態を実現：画期的な成果

国際研究チームが、フォトニック結晶ポラリトン凝縮体において超固体相を初めて観測し、Nature誌に発表しました。この画期的な研究は、従来の超低温原子系を超えた超固体現象の探求に新たなプラットフォームを提供します。超固体は、結晶の剛性と超流体の摩擦のない流れという独特の特性を兼ね備えています。研究チームは、フォトニック結晶導波路内でポラリトンを凝縮させることで、密度変調の高精度測定と超固体波動関数の局所コヒーレンスの探査を実現しました。この研究は、フォトニックプラットフォームにおける超固体相を実証するだけでなく、非平衡系における物質の量子相を探求するための道も開きます。ニューロモーフィックコンピューティングや高度なフォトニクスなどへの応用も期待されます。