復旦大学、超高速フラッシュメモリPoXを開発

復旦大学の研究チームが、PoXと名付けられた超高速不揮発性フラッシュメモリを開発しました。単一ビットのプログラミング速度は400ピコ秒という驚異的な速さで、毎秒約250億回もの操作が可能になります。Nature誌に掲載されたこの成果は、不揮発性メモリの速度を従来の高速揮発性メモリと同等のレベルにまで引き上げ、データ集約型のAIハードウェアにおける新たな基準を打ち立てました。シリコンチャネルを2次元ディラックグラフェンに置き換え、弾道電荷輸送を利用することで、従来のフラッシュメモリの書き込み速度のボトルネックを克服しました。PoXは、AIチップにおける高速SRAMキャッシュの排除、省電力化、小型化、そしてデータベースエンジンによる永続的RAMへの作業セットの格納などを可能にする可能性を秘めています。この革新的な技術は、ストレージテクノロジーの変革と新たな応用分野の開拓に繋がるでしょう。
続きを読む