チンパンジーが石の「ドラム」を使ってコミュニケーション:画期的な発見
2025-05-29

5年にわたる研究で、西アフリカのギニアビサウのチンパンジーが、木に石をぶつけて音を出し、独自のコミュニケーション方法として使用していることが明らかになりました。大人のオスのチンパンジーは、この行動を繰り返し、木の根元に特徴的な石の堆積物を形成します。研究者たちはこれを「石を使ったドラム演奏」と呼んでおり、伝統的な手や足を使ったドラム演奏とは異なり、大きなパンティングの後、静寂が訪れるのが特徴です。この行動は、密林の中でより遠くまで情報を伝達するためのものであり、遺伝ではなく社会的学習、つまり文化伝達によって習得されていると考えられます。この発見は、文化が人間特有のものではないことを示し、自然保護においても考慮されるべきであることを示唆しています。
(phys.org)
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