Atari Mega ST:高級路線の失敗作?

2025-06-01
Atari Mega ST:高級路線の失敗作?

1987年のCESで発表されたAtari Mega STは、STシリーズの上位機種としてプロフェッショナルワークステーションを目指したマシンでした。薄型デザイン、内蔵フロッピーディスクドライブ、Cherry MXスイッチ採用の着脱式キーボードなど、魅力的な点もありました。しかしMega STは期待外れに終わります。コンパクトな筐体は拡張性を阻害し、8MHzのプロセッサは安価な旧機種と速度差がありませんでした。高価格に加え、RAM容量増加(2MBまたは4MB)とグラフィックブライト以外に目立った性能向上もなかったことが、成功を阻みました。良いキーボードと幾つかの技術的進歩はあったものの、Mega STは結局市場を制覇することができませんでした。

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