Kubernetes 10周年：振り返りと将来展望

この記事では、Kubernetesの10年間の軌跡を振り返り、Google内部のBorgシステムから、現在のクラウドネイティブ時代の礎となる存在へと進化してきた過程をたどります。著者は、コンテナオーケストレーション、インフラストラクチャ管理、ジョブスケジューリングにおけるKubernetesの大きな成功を称賛する一方、YAML設定の限界、etcdへの依存、Helmパッケージマネージャーの欠点も指摘しています。Kubernetes 2.0への提案としては、YAMLをHCLに置き換え、etcd以外のバックエンドストレージをサポートし、ネイティブのパッケージマネージャーを開発することで、ユーザーエクスペリエンスとセキュリティを向上させることが挙げられています。さらに、IPv6のデフォルト有効化とIPSecの組み込みによるネットワークトポロジの簡素化も提案されています。