Xターミナルの意外な台頭:Xの初期設計には含まれていなかった

2025-06-23

Xは当初、Xターミナルで使用するために設計されていませんでした。初期のXは本格的なワークステーション上で動作していました。ディスクレスなワークステーションでさえ、重いタスクにはサーバーに依存していましたが、完全なローカルUnix環境を持っていました。Xターミナルが登場するのはずっと後のことで、XがクロスベンダーのUnixウィンドウシステムとして成功した後です。Xターミナルを最初に製造した企業の1つであるNCDは1987年に設立されましたが、製品の出荷は1989年までおそらくありませんでした。これは、XDM(Xディスプレイマネージャー)の遅い登場からも裏付けられます。XDMは1988年10月にX11R3と共にリリースされました。技術的にはXDMなしでXターミナルを使用することは可能でしたが、XDMの存在はプロセスを大幅に簡素化しました。これは、Xターミナルの採用がX自体の成熟に遅れを取っていたことを示しています。