5万年前の人類による広範な火の使用の証拠
2025-06-29

新たな研究により、約5万年前、人類がこれまで考えられていたよりもはるかに早く、大規模に火を使うようになったことが明らかになりました。東シナ海から採取された30万年前の堆積物コアの分析では、火成炭素が大幅に増加しており、火災活動の劇的な増加を示しています。この発見は、ヨーロッパ、東南アジア、パプアニューギニア・オーストラリア地域における同様の発見と一致しており、この頃の人類による火の使用が世界的に激化していたことを示唆しています。研究者らは、これを、ホモ・サピエンスの拡散、人口密度の増加、そして特に氷河期における火への依存度の高まりに起因させています。この広範な火の使用は、生態系と炭素循環に大きな影響を与え、現在の気候モデルにおける歴史的ベースラインの人間と環境の相互作用を過小評価している可能性があります。
(phys.org)
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人類の火の使用