ローマ兵士の手首財布、帝国の辺境で発見

2025-07-02
ローマ兵士の手首財布、帝国の辺境で発見

チェコ共和国南モラヴィアで、考古学者らが一時的なローマ軍営跡でローマ兵士の手首財布の破片を発見しました。この財布はマルコマンニ戦争(西暦172~180年)の時代の物で、第10軍団の兵士のもので、伝統的なローマ帝国の境界の外側で発見されました。財布自体にはコインが入っていませんでしたが、近くの発見物から、最大50枚の銀デナリウス、つまりレギオネールのおよそ1年分の給料が入っていた可能性が示唆されています。この発見は、ローマ軍の軍事作戦の複雑さと、帝国の絶えず変化する辺境に駐屯する兵士たちの日常生活について貴重な洞察を与えてくれます。