東アジアの排出量削減と地球温暖化への影響:RAMIPシミュレーション結果

2025-07-14
東アジアの排出量削減と地球温暖化への影響:RAMIPシミュレーション結果

新たな研究では、RAMIPシミュレーションを用いて、東アジアにおける最近の空気汚染排出量削減が気候変動に与える影響を定量化しました。この研究では、東アジアのSO2排出量が年間20Tg減少した結果、地球平均表面温度が0.07±0.05℃上昇し、北太平洋地域で顕著な温暖化が観測されたことがわかりました。シミュレーション結果は、エアロゾル光学厚さの変化に関するMODIS観測結果と一致しており、RAMIPが現実世界の削減の影響を効果的に捉えていることを示唆しています。また、メタン濃度の上昇や海運排出量の削減など、他の要因も地球温暖化に寄与している可能性があるものの、東アジアの排出量削減は、過去10年間の地球温暖化速度の加速に大きな役割を果たしたと結論付けられました。

テクノロジー RAMIPシミュレーション