菌類制御ロボット:農業の未来?

2025-07-20
菌類制御ロボット:農業の未来?

コーネル大学とフィレンツェ大学の研究者らは、食用キノコであるエリンギを制御ユニットとして用いた、新しいタイプのバイオハイブリッドロボットを開発しました。このロボットは、エリンギからの電気信号を用いて移動し、周囲の環境を感知します。生きた生物を利用することで、光や熱など様々な刺激に反応し、予期せぬ環境でも動作可能です。研究者らは、将来、このロボットを農業に応用し、例えば土壌の化学成分を感知して肥料の施用時期を決定することで、農業による悪影響を軽減できると考えています。Science Robotics誌に掲載されたこの研究は、バイオハイブリッドロボット分野における大きな進歩を示しています。