io_uringとデュアルWALによるデータベーススループット10倍向上
2025-07-20

複雑なデータベースを構築する際に、著者はio_uringとデュアルWAL設計を用いてパフォーマンスの向上を試みました。従来のWALアプローチ(書き込み後に適用)はパフォーマンスのボトルネックとなります。"書き込みの意図"と"書き込みの完了"を2つのWALに分離し、io_uringの非同期I/Oを活用することで、スループットを10倍向上させました。この設計では、意図を非同期的に書き込み、完了後に完了レコードを書き込みます。復旧時には、意図と完了の両方のレコードを持つ操作のみが適用され、データの一貫性が保証されます。著者はZig言語とPoroプロジェクト(実験的なキーバリューデータベース)を用いてこの手法の有効性を検証し、ハードウェア並列処理、バッチ処理、柔軟な一貫性モデルの重要性を強調しました。
開発