中世の王の一日:フランス王シャルル5世
2025-07-21

クリスティン・ド・ピザン著『Livre des faits et bonnes mœurs du sage roy Charles V』は、フランス王シャルル5世(1364~1380年)の日常生活を垣間見せてくれる魅力的な作品です。朝の祈りや民衆の嘆願の聞き入れから、評議会への出席、質素な食事、午後の謁見まで、綿密に構成された一日が詳細に記されています。シャルル5世の日課は、王室の義務と洗練された余暇のバランスを示しており、公の場に現れることで、公正で親しみやすい君主のイメージを戦略的に演出していました。