Fortran対Python：工学部の学生への科学計算教育における意外な発見

10年以上Pythonを使って科学計算入門科目を教えている教授が、特に数値線形代数において、Pythonが初心者にとって最適な選択肢かどうかを疑問視する記事。強型付け言語であるFortranの方が学習体験が良いと主張。Pythonの柔軟性は便利だが、学生がよく犯すエラー（NumPyライブラリの誤用、インデントエラー、0ベースインデックスによるオフバイワンエラーなど）につながる。一方、Fortranの強型付けと明示的なループ構造は、学生がアルゴリズムを理解しやすくし、エラーを減らす。Jacobi法とQR分解を例に、PythonとFortranの実装を比較し、Pythonの豊富なエコシステムにもかかわらず、Fortranの教育における潜在的な利点を主張している。