IOバウンドなRailsアプリの神話
2025-01-25
Railsアプリは本質的にIOバウンドであり、データベースが主要なパフォーマンスボトルネックであるため、Rubyのパフォーマンスはそれほど重要ではないという一般的な考えがあります。この記事はこの考えに異議を唱えています。データベースは確かにスケーリングのボトルネックですが、アプリケーションが大部分の時間をIO待ちに費やしているわけではないと著者は主張しています。YJITによるパフォーマンス向上と、データベースインデックスの欠如などの一般的なパフォーマンス問題の分析により、多くのRailsアプリは実際にはCPUバウンドであることが示唆されています。この記事では、CPUの飢餓とIO待ちの混同、そして適切な実行モデル(非同期、スレッド化、プロセスベース)の選択がアプリケーションのIO/CPU比に依存することを強調しています。著者はRubyのパフォーマンスへの注意を呼びかけ、Rails自体における最適化の可能性を指摘しています。
開発