EHT、M87*ブラックホールの乱流降着流を明らかに
2025-01-25
イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)コラボレーションは、メシエ87(M87*)の中心にある超大質量ブラックホールに関する新たな分析を発表しました。これは2017年と2018年の観測データを組み合わせたものです。この研究では、M87*ブラックホールの回転軸が地球から離れる方向を向いていることが確認され、リングの輝度ピークの観測されたずれを説明する上で、降着円盤内の乱流が重要な役割を果たしていることが強調されています。大幅に拡張されたシミュレーション画像ライブラリを用いて、チームは2017年から2018年にかけて、リングの最も明るい領域が反時計回りに30度ずれていることを確認しました。この研究は、ブラックホール環境の複雑なダイナミクスの理解において大きな進歩を表しています。