太陽系外惑星WASP-127bで超音速ジェット気流を発見
2025-02-17

ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)を用いた観測で、地球から520光年離れた巨大系外惑星WASP-127bに超音速ジェット気流が存在することが発見されました。このジェット気流の速度は最大時速3万3000キロメートルに達し、惑星上で観測された中で最速です。この発見は、遠方の惑星の気象パターンに関する前例のない知見を提供します。CRIRES+装置を使用した分析により、WASP-127bの大気中に水蒸気と一酸化炭素分子が存在することが明らかになり、極と赤道、さらには昼と夜の間でも温度差があることがわかりました。この複雑さは、私たち自身の太陽系の気象パターンを反映しています。ESOの超大型望遠鏡による将来の観測は、さらに詳細な情報を提供すると期待されています。
(phys.org)