フランスの核融合炉、22分間のプラズマ維持で新記録

2025-02-19
フランスの核融合炉、22分間のプラズマ維持で新記録

フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)のWESTトカマク型炉が、核融合エネルギー研究において画期的な成果を達成し、22分以上にわたるプラズマ反応の維持に成功、世界新記録を樹立しました。この偉業は、長年の目標である商業用核融合発電への大きな一歩となります。ほぼ無限のクリーンエネルギーを人類に提供する可能性を秘めています。核融合反応の開始は比較的容易ですが、消費エネルギーより多くのエネルギーを生み出す自立型炉の開発は極めて困難です。WEST炉の成功は、現在フランス南部で建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)にとって貴重なデータと経験を提供し、将来のクリーンエネルギー利用への道を切り開きます。