幼児期健忘症の謎を解く:1歳児の海馬体が活性化
2025-03-25

fMRIを用いた新しい研究で、4~25ヶ月齢の乳幼児26人の脳をスキャンし、長年の謎である幼児期健忘症の解明を試みました。研究の結果、約1歳になると、記憶形成に関与する海馬体が活性化し、乳幼児がテストで覚えているものと関連する神経信号を生成することが分かりました。これは、海馬体がまだ発達途上である時期でも、赤ちゃんは約1歳頃から記憶を符号化し始めることを示唆しています。この研究は、初期の脳発達と記憶形成のメカニズムを理解するための貴重な手がかりを提供し、いつか失われた幼少期の記憶を取り戻せる可能性を示唆しています。