二硫化モリブデンを用いた32ビットRISC-Vプロセッサ

2025-04-11

研究者らは、二硫化モリブデン(MoS2)を用いた画期的な32ビットRISC-Vプロセッサを開発しました。「シリコンを超えた」ハードウェアにおける大きな進歩です。シリコンのようにMoS2をドーピングして閾値電圧を調整できないため、異なる金属配線(アルミニウムと金)と埋め込み材料を巧みに使用しました。機械学習によりトランジスタの組み合わせを最適化しました。結果として得られたプロセッサは、5900個のトランジスタを持ち、クロック速度は遅いものの、完全な32ビットRISC-V命令セットを実装し、チップレベルの歩留まりは99.8%を誇ります。当初は、低消費電力用途(センサーなど)に限定されますが、将来的な可能性は計り知れません。