CERNで予想外のアイソスピン対称性の破れを発見

2025-03-31
CERNで予想外のアイソスピン対称性の破れを発見

CERNのNA61/SHINE コラボレーションのデータ解析で、驚くべき異常が発見されました。アルゴン-スカンジウム衝突で生成された荷電カオンと中性カオン間に、大きな不均衡が見られたのです。荷電カオンは中性カオンよりも18.4%も多く生成され、既存のモデルが予測するよりもはるかに大きなアイソスピン対称性の破れを示唆しています。これは、強い相互作用と量子色力学(QCD)に対する我々の理解に挑戦するものであり、電磁相互作用とクォークの挙動に関するさらなる研究の道を開きます。結果の4.7σの有意性から、さらなる調査と理論的説明が必要とされています。