7000年前のサハラ砂漠に孤立した集団が存在したことを古代DNAが明らかに
2025-04-11

新たな遺伝子分析により、7000年前のサハラ砂漠の緑豊かなオアシスに生息していた人々の遺伝子構成が明らかになりました。研究者たちは、リビアのタカルコリ岩陰に埋葬されていた2人の女性の古代DNAをシーケンス解析し、その最も近い遺伝的親戚が、1万5000年前のモロッコの狩猟採集民であることを発見しました。これは、サハラ湿潤期の前後を通して、北アフリカに長期間にわたって安定した人口が存在していたことを示唆しています。この系統は、5万年以上前にアフリカを離れた人々と異なる系統であり、数千年間にわたって比較的孤立した状態を保ち、レバント地方からのわずかな遺伝子流入のみがあり、ネアンデルタール人のDNAも含まれていました。この研究は、牧畜が、大規模な移動ではなく、文化交流を通じて広まったことを示唆しています。