ショウジョウバエのジャイロスコープ:飛行安定装置の内部構造を解明
2025-06-15

スペインの研究者らは、ショウジョウバエの平衡棍(飛行の安定に不可欠なジャイロスコープ器官)が中空ではないことを発見しました。その独特の形状は、建築物の支柱のような複雑な内部細胞構造に由来します。これらの構造は細胞突起とタンパク質マトリックス(ラミニンとコラーゲン)によって接続され、外部の力に対抗し、平衡棍の形状を維持する内部張力系を形成します。遺伝子改変ショウジョウバエの実験では、この系の破壊が平衡棍の変形と飛行安定性の低下につながることが示されました。この研究は、ショウジョウバエの平衡棍の発生メカニズムを明らかにするだけでなく、組織工学やバイオミメティック構造設計への新たな知見をもたらします。
(phys.org)
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