バラの香りが脳の灰白質の量を増やす可能性
2025-08-31

日本の研究によると、1ヶ月間バラの香りを継続的に嗅ぐことで、脳の灰白質の量が増える可能性があることが示唆されています。研究者たちは、28人の女性に1ヶ月間、バラのエッセンシャルオイルを染み込ませた服を着てもらい、22人の女性のコントロールグループと比較しました。その結果、バラの香りのグループでは、特に記憶や連想に関わる後部帯状皮質(PCC)において、灰白質の量が増加していることが分かりました。これは必ずしも認知能力の向上を意味するものではありませんが、アルツハイマー病などの神経変性疾患の予防に重要な意味を持つ可能性があります。研究者たちは、脳がバラの香りを継続的に処理し、関連する記憶を蓄積していることが原因だと考えています。この研究は、アロマセラピーによる脳の健康増進の可能性を探る上で有望な道筋を示しています。