月面に巨大峡谷を発見：わずか10分足らずで形成か？
2025-02-10
新たな研究によると、月の裏側、南極付近にグランドキャニオンに匹敵する規模の巨大な峡谷が2つ存在することが明らかになった。これらの驚異的な地形の形成は、約38億年前の隕石衝突によるもので、驚くべきことに、わずか10分足らずで形成された可能性がある。この衝突のエネルギーは、第二のパナマ運河を掘削するために計画された核爆発のエネルギーの1200～2200倍にも相当すると推定されている。アルテミス3号などの将来の月面ミッションは、この地域を探査しサンプルを採取する機会を得ることになり、月の形成と初期の太陽系に関する貴重な知見が得られるだろう。この研究は、地球上の初期の衝突の歴史を理解するために月面調査が重要な役割を果たすことを強調しており、地球上の初期の衝突記録は地質学的プロセスによってほとんど消滅しているためである。