鉛208原子核:完全な球形ではない
2025-02-23

国際的な共同研究により、鉛208(²⁰⁸Pb)原子核が完全な球形であるという長年の考え方が覆されました。高精度実験を用いて、研究者らはそれがわずかに細長く、ラグビーボールに似ていることを発見しました。これは原子核構造に関する基本的な仮定に挑戦するものであり、宇宙における重い元素の形成を理解する上で重要な意味を持ちます。この発見には、高速粒子で鉛原子を衝突させ、結果として生じるガンマ線の指紋を分析することが含まれていました。理論物理学者たちは現在、原子核のモデルを再評価しており、これまで考えられていたよりも複雑な構造を示唆しています。
(phys.org)