台湾の原発廃止が天然ガス依存と地政学的リスクを高める
2025-05-19

最後の原子力発電所を閉鎖した台湾は、天然ガス輸入への依存度が高まり、エネルギー安全保障への懸念が高まっている。これは「脱原発」を目指す動きだが、化石燃料への依存を強め、ガス価格の変動リスクにさらされることになる。急成長する半導体産業への電力供給のため、台湾は今年5ギガワットのガス発電を追加するが、天然ガスの貯蔵はわずか11日分しかないため、中国による潜在的な封鎖に対して脆弱な状態にある。4月の軍事演習における台湾のガス輸入ターミナルへの模擬攻撃は、地政学的リスクを浮き彫りにし、台湾の気候目標も危うくしている。
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台湾のエネルギー転換