NIST、世界最高精度の原子時計を開発:精度19桁
2025-07-16

米国国立標準技術研究所(NIST)は、捕捉されたアルミニウムイオンに基づく世界最高精度の原子時計を開発し、驚異的な19桁の精度を達成しました。この画期的な進歩は20年にわたる継続的な改良の成果であり、精度は従来の記録より41%高く、安定性は2.6倍に向上しています。研究チームはアルミニウムイオンとマグネシウムイオンを巧みに組み合わせ、「量子論理分光法」を用いてアルミニウムイオンの制御という課題を克服しました。さらに、イオン捕捉装置と真空チャンバーを再設計し、過剰な微小運動や水素ガス干渉などの問題を解決しました。JILAからの超安定レーザーの使用により、精度がさらに向上しました。この成果は、秒の再定義や量子物理学の新分野の探求への道を切り開き、自然の基本定数の変化の測定さえ可能にするかもしれません。
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