アンチモン原子を用いた耐エラー量子ビットの開発

2025-02-09
アンチモン原子を用いた耐エラー量子ビットの開発

シドニーのUNSWとメルボルン大学は、シリコンチップに埋め込まれたアンチモン原子を用いた新しい量子ビットを開発しました。従来の量子ビットとは異なり、アンチモン原子の8つの核スピン状態により6つの補助状態が可能となり、エラーの蓄積が大幅に軽減されます。2つの状態が情報をエンコード(0と1)し、エラーは量子ビットを補助状態に押しやり、情報損失を遅らせます。「七つの命を持つ猫」のようなものです。このアプローチは、耐障害性量子コンピューティングへの新たな道を提供し、その成果はNature Physicsに掲載されました。

テクノロジー 量子ビット 耐エラー性