MicrorimによるR:BASE System VのOS/2への迅速な移植

2025-08-11

1986年末、データベースソフトウェア会社であるMicrorimは、公式リリース前に主力製品であるR:BASE System VをIBMの新しいOS/2に移植するという大きな課題に直面しました。モジュール式のソフトウェア設計と専門知識を活用し、FORTRANベースのアプリケーションを翻訳ツールを使用してC言語に体系的に変換し、その後、OS固有の呼び出しを分離することでOS/2に効率的に移植しました。この驚くほど短い期間で達成された偉業は、Microrimの実力と、同様の課題に直面する他の開発者にとって貴重な教訓を示しました。結果として得られたOS/2版は、OS/2の拡張メモリとマルチタスク機能の恩恵を受け、パフォーマンスとユーザーエクスペリエンスが向上しました。

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OS/2:マイクロソフトの野心的な次世代OS

2025-08-10

1987年のComputer Language誌の記事では、マイクロソフトの当時最新のOSであるOS/2の詳細が説明され、今後10年間でIntel 80286/80386マイクロコンピュータを支配する可能性があると予測していました。マルチタスク機能、包括的なAPI、ハードウェアの拡張性などが主要な強みとして強調されていました。OS/2のアーキテクチャは、カーネルとシステムサービス、Windows Presentation Manager(WPM)、OS/2 LAN Managerの3層で構成されていました。記事では、カーネルとシステムサービスに焦点を当て、プロセス管理、メモリ管理(仮想メモリを含む)、デバイスドライバ、ファイル管理、プロセス間通信(IPC)などを扱っていました。OS/2は、プリエンプティブなスケジューリングとタイムスライシングを使用し、保護モードとリアルモードをサポートし、MS-DOSとの互換性を提供していました。動的リンクは重要な要素であり、コードの再利用性とアプリケーションの将来性を向上させていました。記事は最後に、OS/2の将来的な拡張と80386のサポートについて推測して終わっています。

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