ウィーンで2000年前のローマ軍の戦場跡を発見

ウィーンのスポーツ施設の改修工事中に、約150人の兵士の遺骨を含む集団墓地が発見されました。考古学的な分析により、これらの遺骨は紀元1世紀半ばから2世紀初頭にかけて、ローマ軍とゲルマン部族の間で行われた戦闘の犠牲者であることが確認されました。武器(短剣、槍、ヘルメットの破片など)や、正確な年代測定を可能にする銀線細工が施された短剣の鞘などが出土しており、ローマ帝国の東部国境であるドナウ・リーメスに沿って行われた戦闘の最初の直接的な考古学的証拠となります。この発見は、ウィーンの起源と、ローマ軍のキャンプであるヴィンドボナの発展につながった紛争に新たな光を当てています。
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