制約条件を利用した大幅なパフォーマンス向上:C++における偶数カウントの最適化

2025-03-09

この記事では、C++でuint8_t配列内の偶数の数を数えるパフォーマンスの最適化について探求しています。`std::count_if`とカスタムカウント関数の2つのアプローチを比較することで、偶数値の数が0から255の間であるという制約条件を活用したカスタム関数が、パフォーマンスを大幅に向上させ、テストでは最大9.5倍の高速化を実現できることを示しています。この記事では、両方の方法で生成されたアセンブリコードを分析し、パフォーマンスの違いを説明し、特定のバージョンのGCCにおけるベクトル化の問題についても言及しています。

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Clang最適化の回帰:C++ベンチマークにおけるインライン関数の逆効果

2025-02-19

C++ベンチマークで、Clangのインライン関数の最適化におけるパフォーマンスの回帰が明らかになりました。`increment`関数をインライン化すると、分岐予測の失敗により、インライン化されていないバージョンと比べて約5倍遅くなりました。`perf stat`で分岐予測のミスが原因であることが確認されました。興味深いことに、Zigツールチェーンでコンパイルするとパフォーマンスが大幅に向上し、Clang 19のバグを示唆しています。この問題はClang/LLVMのリポジトリに報告されており、初期調査ではSROAとSimplifyCFGの最適化パス間のトレードオフが原因である可能性が示唆されています。

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