遅いコンフィグレーションに別れを告げる:Makefileを使ったビルド構成の並列化

2025-04-26

著者のTavian Barnesは、既存のビルドシステム(Autoconf、CMake、Mesonなど)のコンフィグレーションフェーズの非効率性を批判しています。コンフィグレーションフェーズはビルドフェーズよりもはるかに時間がかかります。彼はMakefileベースの並列化ソリューションを提案し、コンフィグレーションプロセスを同時に実行可能な複数のタスクに分割することで、効率を大幅に向上させます。中心となるアイデアは、makeの並列処理能力を利用して、元々は直列だったコンパイラテストタスクを並列化することで、コンフィグレーション時間を38秒から0.4秒に短縮することです。この記事では、ヘルパースクリプト、Makefileの記述テクニック、並列化戦略を含む実装の詳細を説明しています。ビルド速度の向上を目指す開発者にとって、この情報は貴重なものです。

続きを読む
開発

Alder LakeのSHLX命令の異常:3倍の性能謎

2025-01-02

ブロガーのTavian Barnesは、Intel Alder LakeプロセッサにおけるSHLX命令に関する奇妙なパフォーマンスの不具合を発見しました。特定の条件下では、この命令は予想よりもはるかに遅く、3倍も遅くなります。ベンチマークテストでは、64ビットの即値を使用してシフトカウントレジスタを初期化すると速度低下が発生しますが、32ビット命令やその他の初期化方法では発生しません。この違いは不可解であり、SHLXはシフトカウントレジスタの下位6ビットしか使用しないためです。根本原因はまだ不明ですが、この発見はAlder Lakeマイクロアーキテクチャにおける潜在的な最適化の欠如を示唆しています。

続きを読む