日本だけが信じるABC予想の証明:10年間にわたる数学論争
2025-06-06

2012年、日本の数学者望月新一は、自身が考案した宇宙際タイヒミュラー理論(IUT)を用いて、40年来の難問であるABC予想を証明したとする500ページの論文を発表しました。しかし、その証明は非常に複雑で難解なため、理解できたと主張する者はごく少数でした。数年後、ドイツの2人の数学者が致命的な欠陥を発見しましたが、望月氏とその支持者たちはそれを認めませんでした。最終的に、望月氏が編集長を務める雑誌に論文が掲載され、激しい論争を巻き起こしました。最近では、アメリカの数学者がこの論争を解決したと主張していますが、これも広く受け入れられていません。この10年以上にわたる物語は、数学的証明の複雑さ、検証の困難さ、そして学術界に内在する論争を浮き彫りにしています。
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