ゼブラフィッシュの心臓再生:遺伝子回路の解明
2025-07-01

カリフォルニア工科大学とカリフォルニア大学バークレー校の研究者らは、ゼブラフィッシュの驚くべき心臓再生能力を司る遺伝子回路を特定し、将来の人間の心臓修復のためのヒントを提供しました。この研究は、神経堤細胞由来の心筋細胞が再生過程を調整していることを明らかにしています。これらの細胞は胚発生中に特定の遺伝子を活性化しますが、成体では不活性化され、損傷後に再活性化されて再生が可能になります。研究チームは現在、遺伝子再活性化の引き金となるものを調査しており、CRISPR技術を用いてヒト心筋細胞におけるこれらの遺伝子の再活性化を検討しています。この研究は、心臓発作や先天性心疾患などの心臓病の治療に大きな可能性を秘めています。