ゼブラフィッシュのタンパク質、心臓修復のための休眠遺伝子を活性化
2025-01-03
Hubrecht研究所の研究者らは、ゼブラフィッシュのタンパク質を用いて、損傷したマウスの心臓を修復することに成功しました。ゼブラフィッシュの心臓再生に重要な役割を果たすタンパク質Hmga1を発見し、マウスにおいても休眠状態の修復遺伝子を活性化させ、副作用なしに心臓機能を回復させました。Nature Cardiovascular Researchに発表されたこの画期的な成果は、心不全に対する再生医療への重要な一歩となります。研究チームは、ゼブラフィッシュと哺乳類の心臓を比較し、Hmga1がクロマチン上の「障害物」を取り除き、休眠遺伝子を活性化することを発見しました。マウスの実験では、Hmga1は心臓筋細胞の増殖を刺激し、損傷部位のみで心臓機能を大幅に向上させました。この研究は、ヒトの心臓再生療法の基礎となります。