地球の核が形を変えた可能性:地震波が新たな発見を示唆
2025-03-08

地震波データを用いた新たな研究により、地球の固体内核が過去20年間に形状を変えた可能性が示唆されました。南米沖で発生した128回の地震(1991~2023年)の地震波を分析した結果、内核を通過した波と通過しなかった波との間に差異が見られました。これは、単なる回転速度の変化ではなく、形状の変化を示唆しています。この変化は、外核の対流によって生じる磁力によるもの、あるいは内核と下部マントル間の相互作用によるものと考えられます。しかし、外核の変化、内核の対流、溶融物質の噴出なども可能性として残されています。この研究は、地球深部の進化を理解するための新たな視点を与えますが、さらなる研究が必要です。
テクノロジー
地球物理学