暗黒エネルギーは存在しない?宇宙を説明するより奇妙な何か

2025-01-03

新しい研究が、暗黒エネルギーと暗黒物質の存在に依存する宇宙論の標準モデルΛCDMに挑戦しています。代替案である「タイムスケープ宇宙論」は、宇宙の異なる領域で時間の流れが異なる速度で進むことを提案し、加速膨張の錯覚を生み出しているとしています。1500個以上のIa型超新星を分析した結果、研究者たちは、タイムスケープ宇宙論がΛCDMよりも観測結果に適合することを発見しました。これは、宇宙論の基礎を再考する必要性を示唆しており、暗黒エネルギーは不均一な膨張速度の誤解である可能性があります。

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テクノロジー 暗黒エネルギー

ヒトの腸内細菌でウイルス様の新種を発見

2024-12-30

研究者らは、ヒトの消化器系で「オベリスク」と呼ばれる、全く新しい種類のウイルス様物質を発見しました。長さ約1000ヌクレオチドのこのRNA構造体は、既知のウイルスとは異なり、単純な遺伝子分子と複雑なウイルスの間の進化のギャップを埋める可能性のある、全く新しい生物学的実体かもしれません。ヒトのマイクロバイオームで見つかったオベリスクは、「オプリン」と呼ばれる新しいタンパク質をコードしますが、宿主細胞への影響や伝播メカニズムはまだ分かっていません。この発見は、生命科学研究にエキサイティングな新たな道を開きます。

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加齢に伴うがんリスクの低下:研究が主要なタンパク質NUPR1を明らかに

2024-12-22

新たな研究により、80歳以降のがんリスクが低下する理由が明らかになりました。研究者らは、高齢マウスにおいてNUPR1と呼ばれるタンパク質のレベルが上昇すると、細胞が鉄欠乏状態のように振る舞い、細胞の再生が制限され、健康な細胞とがん細胞の両方の増殖が抑制されることを発見しました。同じメカニズムがヒト細胞でも観察されました。NUPR1を減少させるか、鉄の量を増やすと、細胞の増殖が促進されました。この発見は、特に高齢者を対象とした、鉄代謝を標的とする新たながん治療法につながる可能性があり、COVID-19の長期的な影響による肺機能障害を持つ患者の改善にも役立つ可能性があります。また、この研究は、鉄死に基づくがん治療法は、機能的な鉄欠乏のため高齢細胞では効果が低いことを示唆しており、早期介入の重要性を強調しています。若い頃の癌原物質への曝露を予防することが、これまで考えられていた以上に重要です。

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テクノロジー がん 加齢 NUPR1タンパク質

物理学者、一方向にのみ質量を持つ粒子を発見

2024-12-19

科学者たちは、一方向にのみ有効質量を示す特異な準粒子、半ディラックフェルミオンを発見しました。2008年に予測されたこの現象は、極低温(-269℃)のZrSiS半金属結晶で確認されました。そのエネルギー特性は垂直方向で大きく異なり、線路を転換する際に抵抗を受ける電車に似ており、質量を獲得します。この発見は、量子物理学や電子センサーなどに大きな影響を与える可能性がありますが、その応用についてはさらなる研究が必要です。

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テクノロジー

研究:ビデオゲームは子供のIQを向上させる可能性

2024-12-16

9歳から10歳のアメリカ人子供約1万人を対象とした研究で、ビデオゲームをプレイする時間が長い子供の方がIQテストのスコアが高いことが明らかになりました。研究者らは遺伝的要因や社会経済的背景を考慮した上で、ゲームプレイ時間の増加は、読解力、視空間処理能力、認知能力テストでのスコア向上と相関しており、平均IQが2.5ポイント上昇したことを発見しました。本研究はアメリカ人子供を対象としており、ゲームの種類についても区別していませんが、長年の通説である「ゲームは子供に有害」という考えに疑問を投げかける貴重な知見を提供しています。因果関係を明らかにし、他の要因を検討するためには、さらなる研究が必要です。

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